カラテのプレイヤーファーストを追求する「KSE(カラテ・スポーツ・エデュケーション)リーグ 学校もスポーツも、勝利という結果を著わすことによりつぎ込んだ時間や経験や費用が報われ、指導的な立場の人間も評価される時代が長く続いてきました。
長谷川さんは、勝利至上主義から、プレイヤーの内面的成長、向上を目指す「成長市場主義」への転換をすることを大胆に選んでしまった人です。
カラテ・プレイヤーの自己決定を促す指導者のあり方こそご自身のやりたいことだと気づいてしまったのです。 新しいルールに戻づくリーグ戦を企画、実行するのですが、勝利という結果に一喜一憂するのではなく、プロセスにおける個人の成長を丁寧に関わり、支援と伴走、ときに指導 する方法に踏み出しています。 不安と緊張と同質化圧力の中に陥りやすいカラテ・プレイヤーですが、自分自身を様々な角度から客観的に見られるメタ認知力を手に入れられれば、現在と未来の間を頻繁に行き来できる高度なプレイヤーになれるのではないか。 私も学校教育界の人間です。 新学習指導要領において、学習の在り方は激変するのを見てきました。 「知識・技能」に極端に偏り、受験学力を偏重する過去の学習から、「主体的で対話的、深い学び」が尊ばれるようになりました。 カラテにおいても、「主体的で対話的、深い学び」を実践できるプレイヤーの誕生は待ち遠しくてたまりません。
長谷川さんをはじめ、カラテをバージョンアップしようとする人たちを応援します。