皆さんの中には、ご存知の方も多いかと思いますが、 以前行われていた全柔連主催の「全国小学生学年別柔道大会」という大会は、 2022年に廃止されました。 これは小学生の時代に、あまりにも勝ち負けに執着して、 減量をしたり駆け引きばかりを重視したり、 子供たちの将来にとって決して好ましいとは言えない状況が続いたためだと思われます。 では対人競技としての武道の世界において、どのようにすれば、 子供たちの日頃の努力の成果を思う存分発揮し、そして周りの応援者にも 勝敗に関わらず楽しんでいただける大会になるのでしょうか? その点を工夫し、時代に即した武道大会にアップデートさせるためには、多くの時間と労力、そして議論や試行錯誤の場が必要で、実際に真っ向からこの問題に取り組もうとされている武道指導者は、 空手や柔道に限らず、まだまだ少ないのではないかと感じています。 いつの時代にも、新しいことに挑戦するには勇気と根気が必要で、 時間も掛かりますし周囲の理解と協力も欠かせません。 今回の大会が多くの方々の努力によって、空手の未来を切り開いていく確実な一歩となるよう 心より願っております。